遅寝遅起きは高収入!? 早起きは拷問!? 睡眠が人生に影響する理由とは
みなさま、おはようございます。ぺんしるです。以前、9月20日放送のフジテレビ番組「ホンマでっか!?TV」にておもしろい研究結果が報告されていました。
「遅寝遅起きの方が高収入」
にわかには信じがたいことですね。
私が小さいころからも、早寝早起きは健康に良いと言われており、「早起きは三文の徳」ということわざまであるぐらいですから、早起きはしなければならないという固定観念に縛られていましたね。
なぜこのようなことが言われるようになったかというと、2013年のスペインの大学で行われた研究がテーマになっているんですね。
この研究とは、マドリード・コンプルテンセ大学というところで行われた実験です。
まず、10代の男女、合わせて1000人を対象としまして、被験者たち全員の生活習慣や体内リズムを測定し、朝型なのか夜型なのかがチェックされました。
そしてその傾向を、学校の成績や問題解決能力、理解力などと比較しまして、両者の関係性を調べたわけですね。
研究結果では、夜型の方が一般知能が高いという結果になったそうで、夜型派は朝方派に比べて、一つ一つの出来事を関連づけて、全体を把握するという「帰納的推論能力」という力が優れていました。
ビジネスの現場において、全体を見通した確実で画期的な意見を出せるようになり、結果的に出世をして高収入となり、地位や名声を得られるということのようです。
さらに早起きに関しては、もっと重要な研究がなされています。それは早起きや早寝が引き起こす、ストレスについてです。
2015年にイギリスのオックスフォード大学の名誉研究員であるポール・ケリー博士が、同国の科学研究会で発表されたレポートによってその事実は世界中に広まりました。
「人間が6時以前に目覚めるということは、本来あってはならないことである」
ケリー博士は体内の概日リズムというものを研究されており、このリズムがズレることで人間はストレスを感じると言われています。
概日リズムとは、俗に体内時計と呼ばれているもので、このリズムは体内のほとんどの気管に備わっているそうで、このリズムが働くことで、活動状態と休息状態が自動的に決まるということです。
しかし、眠たいのに無理やり起きる、寝られないけど無理して寝る、ということを続けているとこの概日リズムがどんどんと崩れてしまい、本来必要であるはずの休息がとれなくなる、いう自体に陥ってしまうのです。
もちろん、その休息のズレは活動にも影響しますので、集中力の低下や、ひどい場合はうつ病などの神経症に繋がってしまうということになります。
この研究結果は、各学会に公的に認められ、ハーバード大学などの研究機関では、大学間同士の合同研究も始まることとなりました。
ケリー博士によれば、青年期(10〜30歳)までの基準となる起床時間は午前9時であり、活動開始時間は午前11時以降が望ましいということです。さらにケリー博士は、早起きという行動は人間にとっては拷問である、とさえ言われています。
そのため、かの有名なGoogle本社では既に社内活動時間の自由化を開始しておりまして、午前中では社内に人はほとんど見られないそうです。
このように世界では、どんどんと睡眠への常識が変わり始めています。
しかし、日本では未だに早寝早起きが美徳であるとされていますね。
もちろん、早寝早起きが得意な方は、そのままぜひそれぞれの概日リズムにあった生活をなさっていただけたらと思います。
それでも、早寝早起きができなくて苦しんでいる方や、眠れないことに悩んでいる方は、ご自身の概日リズムにしたがって眠たい時に寝る生活に切り替えて、徐々に安定させていかれる方がよろしいでしょうね。
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私自身も休みの日にはつい夜更かししてしまいがちですが、あながち眠たい時に寝る方が日々の生活にも活気が出るのかもしれませんね。
まずは、ストレスを溜めずに自分のペースで睡眠と向き合うことが大切です。
みなさんも一度、ご自身の睡眠と向き合っていただけるといかがでしょうか?
ご拝読ありがとうございました。